投資の失敗は認知バイアスが原因?裁量投資で陥りやすい7つの心理の罠と対策

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投資の失敗は認知バイアスが原因?裁量投資で陥りやすい7つの心理的な罠と対策を解説するアイキャッチ画像。BiasとRationalの分かれ道を背景に、心理と合理的判断の違いを表現。

どうして投資で同じ失敗を繰り返してしまうんだろう?

そんな悩みを抱えている投資初心者やFXトレーダーは少なくありません。

実は投資の失敗は、知識不足ではなく心理的な”認知バイアス”によって引き起こされることが多いのです。

僕自身もFXや個別株を本気でやった時期がありましたが、何度も損を出しました。そのほとんどは、冷静に考えれば避けられたのに”心理の罠”に陥ってしまったからです。

この記事では、特に裁量投資で陥りやすい7つの投資家心理・バイアスを、僕の実体験とともに解説します。

さらに、”FXや個別株に挑戦してみたい”という方に向けて、安全にチャレンジするためのポイントや証券会社の選び方も紹介します。

この記事を読むとわかること👇

投資で損を招く代表的な”バイアス”がわかる

バイアスを避けるための実践的な工夫を学べる

僕の失敗談から”やってはいけない行動”がわかる

FXや個別株の適性を試したい人が、安全に始めるポイントを理解できる

目次

”認知バイアス”とは?

投資の世界では、”合理的に判断できている”と思っていても、実際には感情や思い込みに大きく影響されていることが多くあります。

この思考の偏りを心理学では”認知バイアス”と呼びます。

株価や為替は常に上下するため、人はどうしても感情的に反応しがち。だからこそ、このバイアスを理解しておくことは、投資家にとって大きな武器になります。

絶対に知っておくべき投資家心理・バイアス7選

損失回避バイアス|損切りできない心理

損失回避バイアスとは、人は利益の喜びよりも損失の痛みを何倍も強く感じるという心理です。

例えば「1万円の利益」より「1万円の損失」の方が、はるかに心に残ります。

僕も投資初期には、含み損を抱えていても”いつか戻る”と言い聞かせ、損切りできずに塩漬け。結局、強制ロスカットで資金を大きく減らした経験があります。

👉 対策のポイント

• あらかじめ、”◯%下がったら損切り”、”チャートのここまで下がったら損切り”とルール化する

• 感情ではなく数値で判断する

• ”小さな損失は必要経費”と割り切る

損失回避バイアスを克服できるかどうかが、投資で長く生き残れるかの分かれ道です。

確証バイアス|自分に都合のいい情報ばかり信じる心理

確証バイアスとは、自分の信じたい情報だけを集め、都合の悪い情報を無視してしまう心理です。

僕は”株価が上がる”と思うと、SNSやニュースで”上がる情報”ばかり探して安心していました。

その結果、リスクを過小評価し、冷静な判断ができなくなっていました。

👉 対策のポイント

• あえて”反対意見”や”逆シナリオ”を探す

• ネガティブな情報も必ず確認する習慣をつける

情報の偏りを意識するだけで、投資判断の精度は大きく改善します。

過信バイアス|連勝で自信過剰になる心理

過信バイアスとは、短期で連勝などすると”自分は才能がある”と錯覚してしまう心理です。

僕もFXで連勝したとき、”これなら専業でいける”と思い込み、多額の資金を注ぎ込んだ矢先に大損失…。自信過剰がルール破りを招き、投資資金を一気に失いました。

👉 対策のポイント

• ”相場を完全に読める人はいない”と肝に銘じる

• 勝っているときほど冷静にリスク管理を徹底する

アンカリング|最初に見た数字にとらわれる心理

アンカリングとは、最初に見た数字が基準にしてしまう心理です。

例えば、”この株は以前5,000円だったから今は下落している”と思い込んでしまうことがあります。

僕も投資初期には、短期足(5分足や15分足など)ばかり見て”下落している”と勘違いし、トレンドと逆方向にエントリーして失敗していました。実際には日足や週足の長期足でトレンドを確認すべきでした。

👉 対策のポイント

• 短期、中期、長期の複数の時間軸で相場を確認する(特に中〜長期足でトレンド方向を確認)

• ”過去の価格”ではなく、”現在のトレンド”で判断する

群集心理・追随バイアス|みんなが買っているから安心する心理

群集心理・追随バイアスとは、みんなが買っているから自分も”と考えてしまう心理です。特にSNSや口コミで流行している投資商品に飛びつくと危険です。

僕も暗号資産(アルトコイン)のブームに乗り、職場の先輩に勧められて購入。最初は上がりましたが、後に大暴落…。運営も消え、資金はほぼゼロになりました。

👉 対策のポイント

• ”流行り”ではなく、”理解できる商品”に投資する

• 群集心理に流されず、投資対象を自分で分析する

サンクコストバイアス|引き際を誤る心理

サンクコストバイアスとは、すでに投資したお金や時間に執着して冷静な判断ができなくなる心理です。

僕はFXに5年費やし、”ここまでやったんだから成功させたい”と思い続けました、ですが損失は拡大するばかり…。今思えばもっと早く撤退すべきでした。

👉 対策のポイント

• ”過去の投資額”や”費やした時間”ではなく、”未来のリターン”に再現性があるかで判断する

• あらかじめ”撤退ルール”を決めておく

ギャンブラーの誤謬|確率を誤解する心理

ギャンブラーの誤謬とは、”コインが5回連続で表なら、次は裏が出やすい”と誤解してしまう心理です。

実際には過去の結果と次の結果は独立しており、法則性はありません。

僕も”株価が上がり続けているからそろそろ下がる”と逆張りして、ことごとく失敗しました。相場は思った以上にトレンドが続くことを学びました。

👉 対策のポイント

• ”過去の連続”に惑わされない

• トレンドに沿った投資を心がける

FXや個別株で利益を出せる人の条件:自分の適性を試したい方へ

投資心理を理解し、ルールを守って冷静にトレードを続けられる人は、FXや個別株でも成功できる可能性があると僕自身は考えています。

僕は心理的に耐えられず撤退しましたが、もし”自分の適性を試したい”と思う方は、必ず次のことを守ってください。

• 少額でトレードを始める(少額で勝てなければ大金でも勝てない)

• 海外FX業者は避ける(出金できない可能性がある・超ハイレバレッジで大損リスク大)

• 金融庁登録の国内業者を使う(業者が倒産した場合などの保証制度がある)

インデックス投資や高配当投資なら心理的に楽に続けられる

とはいえ、多くの人は”心理戦を制して裁量投資を続けたい”と思うわけではないと思います。

僕自身も、最終的にインデックス投資高配当株投資にシフトしました。

理由はシンプルで、心理的に楽だからです。

インデックス投資のメリット

• 世界中に分散投資できる(eMAXIS Slim 全世界株式 など)

• 長期的には経済成長に連動して上昇する

• 積立で時間分散できる

• 基本“ほったらかし”で続けられる

僕はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)を積立していますが、価格の変動に悩む時間が減り、生活の中で投資を意識する負担が激減しました。

高配当株投資のメリット

• 値動きに関係なく配当金が入る

• 配当金がモチベーションになる

• 長期保有が前提なので心理的に楽

僕は米国ETFの”SCHD”に連動する投資信託や、日本の高配当株を保有していますが、定期的に配当金が入ると安心感があります。

証券口座の選び方|投資スタイル別おすすめ

株式投資メイン → SBI証券・楽天証券

FXを試したい人 → GMOクリック証券(FXネオ)、トレーダーズ証券(みんなのFX)

紹介した証券会社は僕自身が使っていたもので、以下の理由からおすすめしています。

👉 手数料は業界水準で低めの傾向で、ユーザー目線の機能改善が素早い印象です。

まとめ

•裁量投資の失敗は、心理的な”認知バイアス”が原因によるものが多い

•FXや個別株など裁量投資に挑戦してみたい人は、心理戦に耐えられるかが成功の鍵

•多くの人にはインデックス投資や高配当株投資が心理的に楽でおすすめ

投資は”心の戦い”です。バイアスを理解し、自分の性格やライフスタイルに合った投資法を選ぶことで、資産形成はもっと加速します。

あなたも一歩を踏み出して、将来の安心につながる投資を始めてみませんか?

よくある質問(FAQ)

Q1. 投資初心者が最も陥りやすいバイアスはどれですか?

A. 損失回避バイアスです。”損切りできない”、”含み損を塩漬けにしてしまう”といった行動は、多くの投資初心者が経験する失敗です。小さな損失を受け入れる勇気が、資産を守る最大のポイントになります。

Q2. 損失回避バイアスを抑える一番簡単な方法は?

A. 事前に”◯%下がったら損切り”など数値でルール化し、必ず守る。取引前に注文票へ自動入力(逆指値等)しておくと実行率が上がります。

Q3. 裁量投資に向いている人の条件は?

A. 記事内の”FXや個別株で利益を出せる人の条件”にある通り、規律と少額検証を継続できるかが鍵です。海外業者は避け、登録済みの国内業者を使うのが基本。 

Q4. インデックス投資/高配当投資へ切替えるタイミングは?

A. 裁量取引のメンタル負担が継続して高いと感じ、自分の取引ルールが守ることができない時がサイン。積立などメンタル負担が少ない運用方法へ徐々に配分を移し、並行期間を設けると移行がスムーズです。 

※本記事は筆者の私見や体験に基づく参考情報です。将来の成果を保証するものではなく、内容の利用はご自身の判断と責任でお願いいたします。

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